木村真也 WFG V3 祝辞

先日、木村真也氏のWFG優勝祝賀会にお招きいただき、出席してまいりました。

私は、木村くんとは中学時代からお付き合いをさせていただき、誰よりも長く、木村くんの自転車の後ろを追いかけたと自負しておりますので、この溢れんばかりの祝福の気持ちを僭越ながら文章にしたためさせていただきました。

祝勝会の際に、友人代表スピーチとしておそらく農業関係者のM氏が何かしら話すだろうと推測し、その際に、M氏の頭部を鈍器で強打し気絶させ、私がこれを読むつもりでした。

しかし、各テーブルは「サズリ」「ナガミゾ」など米水津の名礁にちなんだテーブル名が設定されているものの、私たち往年の友人が配席されたテーブル名はなぜか「七瀬川」。

そのような突飛なテーブルは一筋縄ではいかないメンバーの集まりだったため、作戦は見事に失敗し、当日ご披露することが出来ませんでしたので、今回こうして閲覧数毎日7億を誇る当ブログに掲載させていただくことにいたしました。


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祝辞


木村真也くんがWFGことワールドフィッシングガイヤオブグレにおきまして、見事優勝をおさめたと、農業関係者のM氏より伝え聞きました。

本当におめでとうございます。

しかもただの優勝ではなく、農業関係者M氏の話によると、3度目の優勝、すなわちV3を達成したということで重ねましてお祝い申し上げます。

V3と言いますと、やはり赤い仮面と立てた襟というそれまでの仮面ライダーにはないファッション性が評価され、木村くんや私世代の人間の憧れの的である「仮面ライダーV3」を抜きにしてお祝いの言葉を語ることは出来ません。

木村くんが夏場にフィッシングウエアの襟を立てているのも仮面ライダーV3への忠誠の現れですし、私の偏光グラスが釣り業界で別名「ダブルタイフーン」と呼ばれているのも仮面ライダーV3に由来するところです。

すみません。
話が脱線しました。


本題のロボットヒーローアニメの話に戻したいと思います。

冒頭から申している通り、それぞれの年代によって思い入れのあるロボットは変わってくると思うのですが、大きく分類すると、

①鉄腕アトム世代
②ゲッターロボ世代
③無敵鋼人ザンボット世代
④勇者王ガオガイガー世代
⑤ドラえもん世代

この5つになるというのが最新の機械産業学会における定説です。

私と木村くんは勇者王ガオガイガー世代の後期であります。

私は木村くんの釣りを見ていると勇者王ガオガイガーの影響を垣間見ることが度々ありますので、少し話を掘り下げていき、木村くんの強さの真髄を皆様にお伝えできればなと思っている次第です。


この種のヒーローアニメは男の子の永遠の憧れではあるものの、ひねくれたガキどもの批判の的でもありました。

広辞苑によると、その批判の内容は主に下記の2点となるそうです。

①戦っているときに街が壊滅している
②変身、合体をしている時は無防備なのに怪獣が攻撃しない

このような、怪獣が暴れていることを放置した場合の犠牲者数より戦闘によって生じる犠牲数の方が圧倒的に少ないからという短絡的な数の原理であったり、怪獣との間で紳士協定でも結んでいないと説明のつかない暗黙の了解が確かに存在しておりました。


そんなそれまでの暗黙の了解に一石を投じたのが、勇者王ガオガイガーなのです。

順を追って説明していきたいと思います。

まず、戦闘中に街が壊滅的なダメージを負っているということは、ロボットアニメに限らず、ゴジラ、大魔神など巨体を売りにした作品では度々議論を呼んでおりました。

もちろん、勇者王ガオガイガーもロボットアニメでありますので、合体後の全長は目測で30mくらいでしょうか。

そして、敵は白昼堂々、街のど真ん中に出現します。

そりゃそうですよね。人類滅亡を狙っているわけですから過疎化の進んだ田舎より人口が密集している都心部を狙いますよね。


「ほら、やっぱり都心部で戦うんじゃん。今までのと同じじゃん!それともあれかい?不良マンガみたいに”ここじゃ邪魔が入る。2丁目の廃倉庫でタイマンじゃい!!”とか言うの?」


という批判が七瀬川テーブルのO氏から飛んできておりますが、違うんです。

そこで登場したのが何を隠そうあの伝説の武器

「ディバイディングドライバー」なのです。

このディバイディングドライバー、先程武器として紹介しましたが、攻撃するための武器ではないのです。

この武器を勢いよく地面に叩き込むと、叩き込んだ場所を中心として、空間を湾曲させ、周囲の地形を外側に広げるように圧縮し、半径数十キロくらいの円形のフィールドを一瞬で作り上げるというシロモノなのです。

つまり、都心部に損害を一切与えることなく、戦うためのフィールドを作り出すのです。

これを初めてテレビで見たときの衝撃はすさまじいものでした。

これはディバイディングドライバーに限ったことではないのですが、この勇者王ガオガイガーのオシャレポイントの一つにセンスのある”間”と詳細な機械描写があるのです。

それまでのロボットの合体って言ったら、

「合体ッ!ガシャンガシャンガシャーン!シャキーーン」

って感じだったんですよね。私の認識では。

でもね、ガオガイガーは違うんです。

まず、合体するにしても本部からの承認が必要なんです。

ガオガイガーは地球を守る組織のロボットなんでその辺の指揮命令系統はしっかりしています。

総司令官みたいな人が

「ファイナルフュージョン承認!」

と叫ぶと、事務方の女性が目にもとまらぬブラインドタッチで、なにかを入力し、誤押下防止用の薄いプラスチック製のカバーに覆われた明らかに非常用のボタンをプラスチック製のカバーごと拳で叩き割って押下し承認を出します。

そして、合体に入るのですが、ジャッキーチェンの映画なみに色んなアングルから合体の様子を捉えているんですよね。

それぞれのパーツがガシッと連結して、プシューっとランエボ顔負けのエアー音と蒸気が吹き上がります。

今思うと、蒸気は謎ですが、小学生からしたらその詳細な描写に興奮したもんです。

んで、ディバイディングドライバーにしても、地面にガツーンとブッ刺した瞬間にバイーンと空間が広がる訳ではなく、ガツーンとブッ刺すと、ディバイディングドライバー側面にある欽ちゃんの仮装大賞の得点ランプみたいなのがババババっと点灯し(たぶん何かしらのエネルギーが充填されていく様子の描写)、一瞬の間をおいて、ちびっこ達が「んっ?」ってなるか否かの刹那のタイミングでバイーーーンなんです。

すごいでしょ?ディバイディングドライバー!

「で、でも、そんな空間作ったら、戦闘が終わったあとどうすんだよ!」

と七瀬川テーブルのO氏からヤジが飛んでおりますので、補足説明いたしますと、この戦闘用のフィールドは数十分で消滅し、自然復旧されるのです。

つまり、実害ゼロ。

ありとあらゆるクレームを想定した完璧な武器なのです。

しかも、男の子を釘付けにするもう一つの要素「チョイ悪」もこのディバイディングドライバーしっかりと含んでおります。

いわば空間を捻じ曲げて作ったこの円形フィールドですから、もし内部に異物が残った状態で空間が元に戻ろうとすると、空間のバランスが崩れ、ブラックホールのような存在となり地球を壊滅させる可能性があるのです。

こういう諸刃の剣設定って男のロマンですよね。

続いて、変身や合体の最中に敵からの攻撃が一切ない点について説明させていただきます。

これは、ロボットアニメに係わらず、仮面ライダー、ヒーローものに常について回るクレームですよね。

でも、ご安心ください。

勇者王ガオガイガーはその点に対してもしっかりとフォローしております。

先程、説明したファイナルフュージョンの承認許可が下りて、合体が始まるのですが、ガオガイガーはいきなり合体しません。

本体マシンのたしか腰あたりから濃淡色の煙が噴き出してきて竜巻が発生し、合体はこの竜巻内部で行われます。

ディバイディングドライバーもしかりですが、まずはしっかりとヤードを確保するのです。

合体中はある程度無防備になることを認めたうえで、万全の対策を講じているのです。

この精神は合体だけにとどまりません。

前出のディバイディングドライバーはロボに標準装備されている武器ではありません。

では、どこから出現するのかというと、ガオガイガーが所属している組織の基地からカタパルトで発射されるのです。

おそらく、こういった武器関係の在庫を管理している部署があるのでしょう。

ディバイディングドライバーが必要と認められた場合は、総司令官がディバイディングドライバーの発射を指示します。

すると事務方の男性が目にもとまらぬブラインドタッチで何かを入力すると、発射装置にディバイディングドライバーが装填されます。

そして、その事務方の男性はこう叫びます。

「ミラーコーティングスタート!」

カタパルトから発射された物品はいわば無防備な状態で空中を飛行する形となるのです。

となれば、敵からするとその無防備な状態の段階で撃ち落とすのが兵法の常と考えるのが至極当然。

ではどうするかと考えた末に開発されたのがこのミラーコーティングなのです。

ミラーコーティングのおかげでどんな外部からの攻撃も完全バリア。

このミラーコーティングのおかげでカタパルトから放出された物品は無事にガオガイガーのもとに届らるのです。


これは、木村真也氏の釣りにも通ずるところがあります。いかに、魚の口までエサを届けるのか。

木村くんの釣りのバックボーンにはそんな勇者王ガオガイガーの精神が息づいているのです。




えー、話が多岐にわたってしまい、お聞き苦しいところもあったと思いますが、これをもちましてお祝いの言葉とさせていただきます。



木村くん!






誕生日おめでとう!!

平成最後の納竿会 迷走編


前回までのあらすじ

九州の山間部を拠点とする、麻薬の密売王の暗殺を依頼されたさとふ。
ジャスコの婦人服売り場に密売王を追い詰め、首元に必殺チョップを打込んだ瞬間、崩れ落ちるさとふ。
そう、密売王はチョップ対策として首にコルセットを巻いていたのであった。
右手を粉砕骨折したさとふの運命やいかに。

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オレンジロードに突撃したは良いものの、なぜこの道をオレンジロードと命名したのかという疑問が常に頭の中を駆け巡るほどの超林道。

両側に柑橘類の樹木など一切植わっている様子などなく、ただひたすらに杉林。

もはや当時の村長が『きまぐれオレンジロード』の熱狂的なファンであったとしか考えられません。



一方、カーナビはナビする余地もないほどの一本道をただひたすら道なりにすすめと私を必死に鼓舞し続けています。

そんな、カーナビの縮尺を小さくすると道の表示が消えてしまうほどに細く、なめくじが這った軌跡のように歪曲した林道をカーナビから聞こえてくる女性の声だけを心の支えに愛車を走らせます。

そんなさとふの努力むなしく、一向にオレンジロードを抜けて開けた場所に出る気配がありません。



もしかして、地元民の間では、、、

「おめぇまさか今からこのオレンジ峠こえようなんて思ってんじゃねぇべや。オレンジロードに日が落ちてから入っちゃいけねぇ。日が落ちてあの道さ入ったもんはキツネに化かされて一生出てこれねぇんだど。」

と噂されるようなヤバイ道路なのではないかと一抹の不安がよぎります。

しかし、鬼殺しの異名も持つほど豪胆なこのさとふにそんな脅しは通用しません。

泣きながらどんどん道を進んでいくと、ようやく民家が見えてきました。

あまりの嬉しさに思わずその民家を表敬訪問したくなりましたが、さとふの料理を今か今かと待っている子ツバメちゃんたちのために、そこはグッとこらえてアクセルを踏み込みます。



そして、ついにオレンジロードを完走し、あの数年前の納竿会でキラッチさんにパシリに走らされた自動販売機が出迎えてくれました。



そして、どうにかこうにか無事に本日の納竿会正式会場である宮内庁直轄の保養施設”第1サティアン”に到着したのでした。

平成最後の納竿会 劇場版

前回までのあらすじ

法では裁くことのできないアウトローたちの暗殺を生業とする謎の男さとふ。暗殺には決して武器は使用せず、己の手刀のみで獲物の首を真っ二つにし、現場に一切の痕跡を残さないその暗殺手法から闇業界では彼のこと畏敬の念を込めてをこう呼んだという。

「チョップ男S」と。
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若戎丸の休憩所でゆで卵とお茶をいただいて一服し、車を本日の納竿会が厳かに執り行われる国東某所の第一サティアンへ走らせます。

しかし、ここで問題発生。

わたくしさとふは重度の方向音痴。

有料道路を降りて一路会場へ車を走らせていたつもりが、気が付くといつのまにかあたりは雑木林。
しかも普段軽トラしか通らないような細い道を走っておりました。

いやね、おそらく方向感覚がいい人からすると、方向音痴の人ってホントに訳も分からず、ぽけーっと道に迷っていると思っていませんか。


違うんです。


方向音痴の人本人が本当に一番困っているんです。

困っているというよりは歯痒いというか、自分で自分に

「なんで何回も行ったことのある道なのに思い出せねぇんだよオレ!!」

と叱責してしまうほどに自分に腹が立つんです。



もし、願い事がひとつ叶うなら真っ先にお願いしますよ。

「銀行が手違いで毎月40万円ずつさとふの口座に振り込んでくれますように」
って。

んで、もし神様が

「えっ?ひとつで良いの?あともう2,3個いいよ」

と言ってくれたら

「実家の古井戸から毎分1万リットルの石油が湧いてきますように」

「武空術を使えるようなりますように」

「手からビームを出せるようになりますよう・・・いや、やっぱ方向音痴直して欲しいッス」

となるくらいに自分の方向音痴はどうにか出来るものならしたいんです。



なんか昔テレビで方向音痴を治すにはカーナビの設定を常に画面の上が北向きになる設定にすればいいなんて聞いたもんだから、急いでその設定に変えましたが、そんなんで治るような軽度の方向音痴じゃないんですよ私は。

かえって方向音痴に磨きがかかってしまって結果として今雑木林ですよ。

野生のアナグマが道を我が物顔で歩いていましたよ。

人なんてひとっこひとりいませんよ。

いやむしろこんなところに人がいたら怖くてしょんべんもらしますよ。





よくよく考えると、人間は進化する過程で”知恵”というものを手に入れる代償としていろいろな動物的な能力を削ぎ落してきたのです。

そのひとつに帰巣本能というものがあると思うのです。

蜂はどんなに離れた場所からでも翌年には自分の巣に帰ってくると聞きますし、伝書鳩なんかはまさに帰巣本能を利用した通信手段と言えるでしょう。
ヘンゼルとグレーテルも帰巣本能が卓越した兄妹の話として有名です。

そういう意味では、このさとふ、人間としての進化が他の人間と比較しても有り余るほどの能力に達していると解釈出来ます。

つまり、わたしから言わせれば方向感覚のいいヤツなんて蜂以下の犬畜生。
仕事が無かったら足に手紙を縛られて解き放たれろと言いたいところですが、私のような高貴な人間は理性というこれまた野生動物にはない崇高な心を持っている人間ですので、心の中だけにとどめておきます。




そして、目にうっすらと涙がたまってきたところで私の目にひとつの看板が飛び込んできました。


「→オレンジロード」


私が初めてこの納竿会に招待された年の朝の記憶が走馬灯のように蘇りました。

みんなで焚火を囲んでまったりしていると、キラッチさんが静寂を破って口を開きました。
「コーヒー飲みてーな。さとふ君買ってきて」

私はキラッチさんからパシ。。。おつかいを頼まれ、自販機まで車を走らせました。

その時に確か

「この先オレンジロード」

のような看板が立っていたような、いなかったような。





私は一縷の望みを掛けて、そのオレンジロードへと単独で突入していったのでした。

平成最後の納竿会 序章


みなさまはこのさとふが普段どのような仕事についているかご存知でしょうか?

エリート外交官?世界をまたにかける凄腕外科医?はたまた法では裁けないアウトローを専門に粛清する殺し屋?

そんな声が世界各地から聞こえてきそうですが、実は自称料理人なんです。

こういう実力がものをいう厳しい世界に長年身を置き、確固たる地位を築いていると政財界や各企業団体などから個別に料理のオファーが来るようになるのです。

今回もそんなとある伯爵家からの依頼を受け、世捨て人が集うと噂の大分県へと車を走らせました。



さて、早速食料の調達からです。


やはり、最高級の食材をそろえなければ一般庶民はごまかせても名だたる名家の皆様はごまかせません。


私はハンドルを南へと向けて一路米水津へと向かいました。

そうです、本日のメインディッシュである貝汁に入れる貝類を捕獲するためです。


この時期、海面すれすれを漂うトウゴロウイワシが季節風の影響で大量に海岸に打ち上げられ、それらを捕食しているカメノテやジンガサはトロに勝るとも劣らないほどの良質な脂を蓄えるのです。

ですから古くから米水津王朝では、このトロカメノテを朝廷への献上品として頻繁に献上し、朝廷から絶大なる信頼を得ていたようです。

そこで、超一級品のトロカメノテを捕獲するため、さとふは若戎丸へと乗り込みました。

やはり沿岸海域に生息するカメノテは臭みが出てしましますので、沖磯で捕獲する必要があります。



さとふが選んだフィールドはドクロ。




クロ釣りでは少しマイナーな瀬ですが、カメノテンギストからすれば当番瀬と言っても過言ではありません。

早速、上礁し、岩の割れ目を注意深く覗き込むと、いました。

でっぷりと肥えた往年の水戸泉を彷彿とさせるカメノテが。

早速、収穫作業に入ります。

みなさまもご存じとは思いますが、カメノテの袋部分に損傷を与えると一気にうまみ成分が抜けていってしまいますので、収穫に道具を使用することは出来ません。

タガネや皮スキのようなもので無理やり取る人をしばしば見かけますが、そのやり方でとったカメノテなんてもはやカメノテなんて呼べません。
スッポンノテです。


よって鍛え上げた己の指先だけが唯一使用できる道具なのです。


さとふは慣れた手つきでカメノテの爪部分を親指と人差し指でやさしく握ると、カメノテが息を吐いた刹那のタイミングでグイッと力を込め、勢いよく引き抜きます。

バリバリバリっと音を立ててその群衆ごと引きちぎってやりました。

そのカメノテの袋部部に一切の傷はありません。

カメノテも何をされたのか全く分かっていないといった様子でポカンと空を見上げるばかりです。

そして、足が速いカメノテですので、一匹ずつ神経締めを施して、大量の氷に漬けることでぷりっぷりの身をご家庭で味わえるのです。



そして、一通りカメノテを取り、ついでにジンガサも小指だけ伸ばした爪を駆使して、素手で捕獲し、再び若戎丸に乗り込み帰港。

時間は15時過ぎ。

集合時間は16時。

ハイっ確実に遅刻!

でもいいんです。

みんなが美味しい美味しいと喜んでくれる顔が見れたなら。

アジフライを食べるまでの奮闘記 あの日の思い出


前回までのあらすじ

「フルーチェにアジフライ味があったらいいのに」誰しもが少年時代に思い描いたこの願い・・・。
大人になるにつれみんなが諦めたその願いを、まだ諦めていない男がいた。
その男の名をさとふと言った。
この物語は契約社員を経てハウス食品商品開発部フルーチェ課課長代理兼品質管理室室長補佐(非常勤)にまでのし上がったひとりの男の物語である。

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では今からゼイゴを削いで、頭を落して、はらわたを出して、三枚におろしていきますね。

身が少なくなっちゃいますから、ゼイゴはなるべく薄く削ぎ落としましょう。

そして、頭を落して、腹をさいて、こうやって包丁をうまく使ってハラワタを出して、一旦洗います。

そして、頭の方から大名おろしで三枚におろしていきますよ。

ほら、簡単にアジの三枚おろしの完成です。

魚をさばくというとなんだか難しいイメージがありますが、どこにどう骨が入っているかということさえ分かってしまえば簡単におろせちゃうんですねー。

えー、ではこちらにすでにさばき終ったアジが準備されていますのでこちらを使って料理していきしょう。

今日はみんな大好き、アジフライを作ります。

アジフライというとスーパーの惣菜コーナーにあるような尻尾を残して開いたものを揚げるイメージが強いかもしれませんが、あの形にしちゃうとぶっちゃけ食べにくくないですか。

箸で食べるならまだいいのですが、アジフライって普通ナイフとフォークで食べるじゃないですか。
だからさとふは昔から三枚におろした切り身でアジフライを作るようにしているのです。

まずは、アジに塩コショーを振って下味をつけます。
よく、調味料は高いところから振って、まんべんなくだとか言っているエセ料理人がいますが、みなさん騙されないでくださいね。


” 塩コショウとて鮮度が命 ”


塩コショー容器のあの穴ぼこから放出された瞬間から酸化が始まり、風味が損なわれてしまいます。
ですから、塩コショウを振るときは、振るというより吐出穴をアジに押し付けて塗り込むようなイメージでやっていきましょう。

そして、一般的にフライというと、キテレツ大百科のお料理行進曲が公的資料として有名ですが、小麦粉→卵→パン粉というJIS規格にてガチガチに固められた既存のルールがあります。

しかし、今回はそのルールにあえて一石を投じてみようかと思っております。
だって、小麦粉、卵、パン粉をうちの狭い家で展開しようものなら、玄関まで使わないと置くスペースがありません。

そこでJIS規格からは外れてしまいますが、画期的な方法をさとふは編み出してしまったのです。

それが各メーカーから出ている「天ぷら粉」をベースにしてパン粉をまとわせる方法です。
メリケン粉じゃダメですよ。

天ぷら粉ですよ。
T・E・N・P・U・R・A・K・O。

これはですね、ぜひとも試していただきたい。

フライがめっちゃ楽に作れます。
だって、この天ぷら粉なるシロモノ。
あまり知られていませんが、すごいんですよ。
それこそ、生まれてこのかた一度も料理を作ったことがありませんという箱入り娘だったとしても。
夜寝る前、この天ぷら粉を枕元に置いて北枕で寝れば、朝起きた時にはサクッサクの海老の天ぷらが枕元に転がっているという物理法則を無視した究極の紛体なのです。

この天ぷら粉を少し濃いめに水に溶きます。

そうですね。目安としては、スーパーカップ(バニラ味)を買ってきたは良いものの、尿意を催し、コンビニ袋を玄関の靴箱の上においてトイレに行き、そのままスーパーカップの存在を失念し、数日後、たっぷんたっぷん鳴っているスーパーカップを恐る恐る開けたときのあの液体化したスーパーカップのとろみ具合です。

このスーパーカップにアジの切り身をくぐらせます。

そして、間髪入れずにパン粉をまとわせ、油の中へ優しく投入します。

油の温度の目安は過去のこちらの記事をご参照下さい。


https://09111023.at.webry.info/201308/article_3.html


パン粉がキツネ色になって油の爆ぜる音が1オクターブ上がったら揚げ上がりのサインです。
ソフトテニス部の主将として「豊後の黒豹」と恐れられていた頃のさとふくらいの色になったら揚げすぎです。完全に。

器にキャベツの千切りを盛り付けて、アジフライを乗せればアジフライの完成ですっ!

天ぷら粉を使うことで、ただでさえパン粉でサクサクしているのに、天ぷらのようなサクサク感までプラスされ、サクサクサクサクです。

「もう、アジなんていらねぇ!衣をくれ!!サックサクの衣だけでかまわへん!!!」

となることうけあいです。




ですから、結論からするとアジを釣りに行った時間とアジをさばいた時間は完全に無駄な時間ということになりますね。



劇終



~今日の一句~

アジって

腹のトゲと尻尾のゼイゴがあるから

釣り人でも素手で握るのがちょっと恐い

アジフライを食べるまでの奮闘記 創世記

前回までのあらすじ

「ビッグカツがおやつに含まれるんならさとふくんのお弁当に入っているアジフライもおやつになるんじゃないですか?」というヨシオくんからの指摘を受け、遠足のおやつを没収されたさとふ少年。いま振り返るとさとふのあの異常なまでのアジフライへの執着心はここから始まったのかも知れない。

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時計の針が22時を指したころ、意気揚々と鼻歌交じりに帰宅したさとふ。

さてさて、風呂に入る前にチャチャッとアジフライの下ごしらえをしてしまおうと台所へと向かいます。
クーラーのふたをあけるとピッチピチのアジが大量に、そしてギンギラギンに光り輝いております。

「いやー、スーパーで売っているアジは網で捕っているアジですから、どうしても身がやられてしまうんですよね、重さで。やっぱりアジは釣りものでないと。そう考えると釣ったサンマなんてものが存在したらそりゃもうすごい美味なんでしょうや。」

と、独り言を発しながら包丁で鱗を落していきます。

10匹ほど鱗を落した段階で、さとふの顔が険しくなってきました。

そうです。腰痛です。

私が住んでいるこの賃貸マンション。

おそらく築30年は経過しておりますので、すべての規格が旧日本人サイズなのです。

私のようなヨーロピアンスタイルを兼ね備えた容姿の人間には全てが若干小さいのです。

これがもういっそのことシルバニアファミリーの台所くらいの大きさでしたら諦めもつくのですが、ほんとに”若干”なんです。

なんで、料理のし始めには全く違和感のないくらいの微妙な中腰が、徐々にヘルニア持ちのさとふの腰にダメージを蓄積させていき、十数分くらいたつと。


「あぁ~~~っ!」

ってなっちゃうんです。

一平じいちゃんの言うことを素直に聞いておけばよかったと今頃思っても後の祭り。

しかも、ここでさとふは恐ろしいことに気付いてしまいます。



「クーラーボックスの底からアジが無限に湧いてきてやがる。。。」と。



先程から一生懸命アジの鱗を落しているにも関わらず、クーラーボックスに入っているアジが全然減っていかないのです。

むしろ、増えているのではないかと疑わずにはいられません。

塩氷に浸かっているので明確にあとどれくらいとは判断しづらいのですが、鱗を落し終わったアジをバットに入れて、次のアジを取ろうと塩氷に手を突っ込んだ時の手に当るアジ密度に全く変化がないのです。

その時、さとふにひとつの記憶が蘇ります。
遠い昔、NHK教育テレビでこんな話がありました。

詳しい内容は完全に忘れましたが、ある村に優しい心を持った貧しい母と娘が住んでいて、病気の母が水を飲みたいと娘に懇願します。
娘は母のために柄杓を持って水を汲みに行きます。
柄杓に一杯の水を汲んで家に帰る道中、いろいろな人からその水を飲ませて欲しいとお願いされ、そのたびに、水を飲ませてあげていました。
そして、なんとか母に水を飲ませてあげるとあら不思議。
飲み干したはずの柄杓からきれいな水がこんこんと湧いてきましたとさ。
おしまい。

まさにこの現象が目の前で起きているのです。

しかし、この現象、今はまったく嬉しくありません。

さとふは心の中で強く念じました。

「神様仏様、わたくしさとふは全然親孝行なんかじゃありません。両親の誕生日も一度も祝ったことがありません。むしろ両親の誕生日もうろ覚えで、親の生年月日を書く書類に出くわしたときにゃ毎回、大慌てで親に電話して聞いている始末です。こんなバカ息子にはもうアジはいりません。」

すると、心なしか徐々にクーラーの中のアジが減っていきまして、すべての鱗を落し終わったのが23時過ぎ。。。

しかし、この先にはまだ、ゼイゴ削ぎ、頭・内臓取り、3枚おろしという男塾四天王が待ち構えてるのでした。

アジフライを食べるまでの奮闘記 第2幕

前回までのあらすじ

数年前より里山に下りてきては農作物を食い荒らすアジどもを討伐するため、第1騎馬隊隊長に任命されたさとふ。任務遂行のため、かつての盟友アルテミスを仲間に引き入れ、一路アジの根城となり荒廃した若松へと馬を走らせた。

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コンスタントにアジがイレポン状態に突入です。

常人であれば、この状況に一喜一憂してアジをポンポン釣って、帰宅後の台所でクーラーいっぱいに入ったアジを前に後悔するといういわゆる「ゼンゴサビキ現象」に陥るところですが、百戦錬磨のさとふは違います。

常にキープしたアジの数を把握し、20匹釣ったら止めようと心に決めておりました。

そして、20匹目のアジを塩氷にぶち込み、帰ろうとしたその時です。

さとふの頭中にいる天使と悪魔、、、もとい、一平と三平が喧嘩を始めました。。。

一平「あんまり釣りすぎると料理すんのが大変だべや。さぁ、けえるぞ三平」

三平「そんただこと言ってもじっちゃん。こんなに釣れてるっちゅうに帰るなんてもってえねえ。ほら、マキエさまだこんただ余ってるっちゅうのに。もったいねぇべや。」

一平「なぁに言ってんだ三平。おめえみてぇな童なら、うちの流しさなんともねぇかも知れんじゃろうが、わしにはちと低すぎて腰にくるからのう。さぁ帰るべ」

三平「カァァ~、これだから大人はいけねぇ。こんただアジが釣れるなんてめったにねぇってのに。まだユリッペんとこに持ってく分のアジが釣れてねぇでねぇか。マキエさ残ってる分だけ釣ってからかえるべ。」

一平「・・・・・・んだなや。」

ということで見事三平くんが勝利をおさめ、マキエがなくなるまで釣りをするという、
「ご飯を食べ終わって結構おなか一杯になったけど、おかずが少し残ってるからごはんをおかわりする現象」により釣り続行です。

そして、クーラーいっぱいのアジを持って帰宅するのでした。

アジフライを食べるまでの奮闘記

みなさまこんばんは。
みなさんはアジという魚をご存知でしょうか?
いやはや大変失礼致しました。
こんな初歩的なことを質問するとおそらく皆様から

「魚釣りの素人だと思ってバカにするな!アジって言ったらあれだろ!?あの、、、目がふたつ付いてて両サイドに口と尻尾がついているあの魚だろ!」

と声を大にして怒られてしまいますね。
そうです。
目がふたつあるあの魚です。

先日、無性にアジのなめろうが食べたくなりまして。。。
普段はシーシェパードからの妨害を危惧して魚釣りはしないようにしているのですが、もう我慢の限界です。
もう、スーパーの鮮魚コーナーに陳列されているアジの刺身では満足できないんです。

こりゃもう釣るしかねぇで!釣るしか!

ということで行ってまいりました。
北九州は若松のコークス横なるポイントへ。

このポイント。
今は亡き大分市の五号地白灯台のテトラに地元のサビキ釣りのおいちゃんたちが建立した建築基準法に準拠し、平成29年度の耐震基準を最高クラスで満足した上に、鉄道荷重の影響も考慮した純木造構造物に勝るとも劣らない立派な足場が設置されております。

関東大震災クラスの大地震がきても安心して魚釣りが楽しめます。

本日はこのポイントで大アジを釣り上げる作戦です。
まずは、仕掛けつくりから。
昨今、東京原宿で団塊の世代を中心に支持を広げているアジングで狙おうとも考えましたが、やはり無骨な私にはエサ釣りが性に合っております。

本日の仕掛けやエサを書いた紙は、先日私が飲み干したブランデーの空き瓶に入れて関門海峡に流しましたので、気になる方はそちらをご覧ください。
あの魚釣りの激戦区である大分県でも1位2位を争うと噂されたケミホタラーである私の華麗なるケミホタルのパキッという轟音とともに釣り開始です。

さてさて、1投目からケミホタルがブクブクブクと音を立てて沈んでいきました。

ヤバイ!ケミホタルが溺れてる!

急いでケミホタルを救出すると、なんとアジが釣れていました。

「情ケハ人ノ為ナラズ」とはよく言ったものだなと初秋の心地よい潮風に当りながら深く感心致しました。

しばらく釣り続けていると、ようやく気付きました。
どういう原理かまでは分かりかねますが、アジがエサを食べるとウキが沈むメカニズムになっているようです。


お料理編へ続く。

平成29年11月5日 米水津ラクダG杯予選

みなさまこんばんは。

お元気ですか?

私は元気です。


さて、みなさんはG杯というものをご存知でしょうか?


このブログをご覧のみなさまですので、


「D杯は知っちょんけんどG杯なんか知らんで」


という方々ばかりでしょう。


G杯というのは“がまかつ”というメーカーが主催している日本でも屈指の魚釣り大会なのです。

犬飼町どんこ釣り大会(D杯)とはまったくの別物です。



今回、厳正なる抽選及び常日頃からの平和維持活動が評価され、G杯グレの予選大会へ出場できる運びとなりました。


さてさて、大会ともなりますとそれ相応の準備が必要となってまいります。

まず、トイレに行ったあとに手を拭くハンカチ、鼻をかむ際に必要となるポケットティッシュを忘れることは出来ません。

これだけ準備していればあとはあたって砕けろの玉砕精神で出発です。




いや、、、なにか忘れている気がする。。。



全日本忘れ物連盟九州支部副支部長補佐のカンがそう言っています。

まだ時間はある。


あわてずに考えるんだと自分に言い聞かせ、冷静に宇宙の神秘を思い描きながら瞑想すること数分。







「そうだ。壮行会をしてもらっていない」



今から戦地に旅立つというのに誰からも見送られることなく出立するなんてありえません。


早速、キラッチさんにラインを送ります。



「自分から言うのもなんですが、明日ジー杯予選に行くんでジョイフルで壮行会をしたいなと思いまして。大々的に。」



本来、壮行会というものは何かしらの大会や任務につく人の周りにいる人間が発起して開催するものということは重々承知しているのですが、私のまわりにいる人間はその辺の一般常識が欠如しているためか一向に壮行会を開く気配がありません。


ならばと重い腰を上げたのが何を隠そう本人だったというわけです。



キラッチさんのことですので、そこまで言わずとも私の壮行会と聞けばそんじょそこらのジョイフルではなく全国各地に散らばるジョイフルの総本山。


そう!大分市の萩原に威風堂々と店を構えるジョイフル本店(1号店)に予約を入れてくれることだろうと確信しておりました。


しかし、数分後キラッチさんから帰ってきた返答は、




「ダイワ鮎マスターズで優勝した瀬田さんの祝勝会が開かれる鳥取に向かっている途中。早く言ってくれれば必ず行ったのに!」



とのこと。

ただ、早く言ったら言ったでおそらく


「今日は家に帰って手を洗う予定があるので行けません。もう少し早く言ってくれれば必ず行ったのに!」


となることは火を見るより明らかです。

こうなれば私もこのG杯で予選通過し、祝勝会をあげてもらうほかありません。


予選突破への気持ちが一段と強くなったところで隣家の犬に吠えられながら出発。


道中、戸次の釣具スーパーイヴに寄りましてマキエの準備です。



本日のレシピですが、まずはこの日のために事前に大将に仕入れてもらっていた玄界灘産のオキアミを3角。

この時期の玄界灘産オキアミは脂がブリッブリに乗っていて舌の肥えた米水津のクロたちも「あれ(玄界灘産)を一度食べたらもう南極産には戻れない」と口を揃えます。

そのオキアミを惜しむことなくふんだんに使用します。

そして、集魚材ですが米水津クロの主食グレパワーV9(徳用)を1袋。
白い粒子が海中に漂うことによりクロがお互いの存在を認識しやすくなり競争本能を著しく刺激するグレパワーV10を1袋。

“た”くさん釣れ“る”ことで有名な遠投ふかせTRも駄目押しの1袋。

そろそろ薬剤師の免許が取れるのではないかと思うほどに完璧な調合です。


佐藤コンツェルン専属の先導車に誘われながら受付会場に到着。


受付会場ではくじ引きで渡船が決まります。

私が引いたのはダイヤモンドフェリーの11番。


上がった瀬はラクダ。

個人的には風が強いという印象しかない瀬でございます。

もちろん当日も正面からの爆風。

風が息をするタイミングで仕掛け投入という感じ。

もうね、先打ちマキエをするじゃないですか。

そしたらね、沖から風が迫ってくるのが見えるんですよ。

海面がシャワシャワシャワーってなって。

そしたらヤバイキタキターっあわわわわーって感じです。

ストリートファイター2でガイルが弱パンチで放ったソニックブームがゆっくりこっちに来ている感じと言えば分かりやすいでしょうか。


それでも一緒に瀬上がりした平井さんと一生懸命釣りまして、今年のG杯は幕を下ろしました。






結果としては優勝は逃したもののなんとか参加賞には食い込むことが出来たので個人的には満足のいく大会だったなと思っております。

平成29年度春の収穫祭 (74)

みなさまこんにちは。

炎の料理人三星シェフのさとふです。


さてさて、どこまで書きましたかね。

春の収穫祭。。。


私の記憶が正しければ、キラッチさんがテルさんちの裏山で遭難し行方不明。

必死の捜索の末、蟻の行列のあとをついて歩いているキラッチさんをたまたま通りかかった老人が見つけ無事救助。

というところまでは書いた記憶がありますので、その続きから執筆させていただきます。


今回はその続きですね。


山の中を散々歩き回ったのでみんなお腹がペコッペコッペコッです。

さてさて、ようやく私の時間がやってきたようです。

本日のメインディッシュは

「もつ炊き」

でございます。


福岡に住んでいますと歓送迎会などでもつ鍋はよくたべるのですが、先日初めて「もつ炊き」なるものをたべまして。。。

平たい鍋にこんもりとモヤシをはじめとする野菜ともつが盛られておりまして。

その姿かたちはまさにジョイフルのかき氷!

しかし加熱することによりモヤシがしんなりなると同時にお野菜から溢れ出す水分によってお出汁がちょうど良い具合にひたひたになるのです。

それをひとくち食べた私に衝撃が走りました。





「あっこれ、サッポロ一番みそらーめんの味だ」





私の脳裏に瞬時に創作料理のレシピが浮かびました。

サッポロ一番みそらーめんの粉末スープを極少量のお水で溶かしたものをお出汁にして、モヤシをたっぷり入れて、プリっプリのもつを叩き込めば最高のお鍋が出来るのではないかと。

お野菜においてはその品質品揃えとお値段には絶対的な定評のあるスーパーエースですが、精肉には今一つパンチがありません。

そんなエースでは入手困難な上質なもつは道中の精肉店で購入してくるという手の込みよう。


準備は万端です。


ここで再度申しますが、これだけの準備をしているにも関わらず、ワタクシさとふはこれを誰に依頼されたわけでもないのです。


自分の置かれた立場を達観し、常に最高のおもてなしを提供する。。。

その証拠にさとふはテルさん邸に着いてから今まで

「いやいや皆さん。

今日は最高のお野菜とモツを仕入れて来ましたから楽しみにしててくださいよ。

ぐふふふ。」

などと恩着せがましいことは一言も申しておりません。



誰に言われるでもなく、美川憲一ディナーショーに出てきても誰も文句を言わないようなディナーをさらりと作るのが一流の仕事です。


まずはテルさんからお鍋を借りて、、、

と動いていると私を除くその他のメンバーの会話が途切れ途切れ耳に入って参りました。


「テルさーん!ここの網使っていい?」

だとか

「薪はむこうに…」

だとか

「誰かライターもってない?」

だとか

「このナバ(大分で椎茸のこと)焼いたらうまいで!」

とか。。。










「あっ、きっとみんなバーベキューの準備してるぅ、、、」










自分がお鍋の準備をしてきているということをカミングアウトするにはお酒の力が必要でした。


自分が買ってきたモツを直火で炙りながら、、、


実はこれ、焼くために買ってきたんじゃないんですと。。。


肉屋のおじさんがモツを買ったときに


「味つける?」


と辛味噌みたいなタレを絡めるか尋ねてきたときに


「とんでもない!鍋用なんです。」


と断ったことが走馬灯のように頭をよぎりました。



しかし、最高に楽しい夜会でした。


テルさん提供の大野川産鮎に炎の料理人三星シェフの明太子さんが踊り串を打ってくれて、


最高に美味な鮎の塩焼きに舌鼓を打ち、


高度な鮎談に耳を傾けながら、


みどり牛乳さん提供の高知の日本酒を冷とかっぽ酒でがぶ飲みし、


お出汁と締めの麺用に買ってきたサッポロ一番みそらーめんを説明書通りにラーメンとして食べ、



最高の1日でした。



かなり遅くなりましたが、

テルさん、キラッチさん、明太子さん、ユウさんご夫妻

お世話になりました。


次は納竿会へのご招待を楽しみに待っております。

平成29年度春の収穫祭①

幼少期、「タケノコを持つ方の手が右、お茶碗を持つ方の手が左」と英才教育を受けて育ったさとふです。

ご無沙汰しております。

いつぶりの更新でしょうか?

毎日更新する手続きはとっているのですが、いかんせん私ももはや一国の王という立場ですので、なにかひとつするにも手続きがそれ相応に面倒でして毎回決裁の持ち回りが終わる前に朝を迎えてしまうという状況でした。

たのしみにしていただいている皆さまにはまことに申し訳なく思っている次第でございます。

本題に入りまして。


私の元に毎年恒例となりました"春の収穫祭"、このキラッチさんからの案内状を携えた遣いの者がやってまいりました。

その文面には

「春の収穫祭を開催します。」

という内容と開催地及び集合時間のみが記載されております。


通常の人間であればキラッチさんに、

"持っていくものはなんですか?"

だの

"なにをするんですか?"

だの

"解散時間は何時くらいになりますか?"

だの

ごちゃごちゃと質問を投げ掛けることと思います。

しかし、そんな野暮なこと聞いちゃいけません。
たぶん当の本人であるキラッチさんもその辺はよく分かっていないはずですから。


男なら黙ってひとこと


「とりあえず行きます」


これだけでいいんです。


キラッチさんからのメールは一種の漢文もしくは古文書と思って対応する必要があります。

これを解読するにはそれ相応の専門的な知識が必要となります。

宛名に「たぬきより」と書かれていれば文中の文言に含まれる「た」を抜いて読めば正式な文章が浮き上がってくるという古代インダス文明で多用された暗号形式(1991年にさとふ式解読術として論文発表済み)なのですが、そうでは無さそうです。

早速迷宮入りかと思われましたが、世界のありとあらゆる言語風俗に精通したこのさとふの卓越した解読技術をもとになんとか翻訳することに成功致しました。。。




「さとふさんお元気ですか?

私は元気です。

さて、桜のつぼみもほころび始めた今日この頃。毎年恒例となっておりますタケノコ狩りの季節となって参りました。

テル様宅のタケノコが縦横無尽に地面をつんざき、足の踏み場も無い状況との悲鳴が聞こえて参りました。

そこで是非ともさとふ老師のその卓越したタケノコ狩りの秘技をもってして魑魅魍魎どもを皆殺しにしていただきたく遣いの者を派遣した次第です。

良い返事を頂けることを祈念しております。


また、さとふ様は料理界においてもその名声を欲しいがままにしていると伺っております。
大変恐縮ではございますが、当日は世界各地よりタケノコ狩りを生業とする猛者がやって来ますゆえ、是非とも総料理長としてその料理の腕前をいかんなく発揮していただきたいと考えております。

なお、道中に宮内庁御用達の生鮮品小売店"エース"がございますので、好きな食材を厳選してお持ち寄りください。
費用は全て犬飼町役場が負担致します。

どうか、ご列席のほど宜しくお願いいたします。」


なるほど、、、そういうことですか。

久しぶりに本気で包丁を握ることになりそうな、そんな予感を全米が感じた瞬間でした。




第1話(全76話) 劇終

九州の名湯をゆく 第444468湯

お茶の間みなさまこんばんは。

座右の銘は『産湯も源泉掛け流し』でお馴染みのさとふでございます。

寒くなりましたね。

こうも寒いとコタツに入ってライチを食べたくなるという声が街角のいたるところから聞こえてくる今日この頃ですが、わたくしさとふはコタツで食べるのはどちらかというとミカン派です。


さてさて、コタツに入って足が痒くなるその前に、みなさんお待ちかねのあの企画にいってみようと思います。

九州の名湯をゆくの始まりです。


今回、温泉仙人さとふが訪れたのは観光客で賑わう湯布院の外れ、草木も枯れ果てた荒野にこんこんと湧き出ル塚原温泉でございます。

以前、薬王寺温泉の巻でも若干触れましたが、わたくしさとふは生まれつき肌が弱いという特性を持っております。

そんな小太り少年さとふの手を引き両親が連れてきたのがこの塚原温泉でありました。

この塚原温泉、調べてみると今は一部改装されて新しくなっているようですが、私の記憶が正しければ、当時は木製の小さい湯船に緑がかったお湯という、よく言えばものすごく効能がありそうな、悪く言えばものすごく汚い温泉でした。

とくにここ塚原温泉のお湯には湯の華が大量に浮遊しておりまして、、、当時のさとふはまだ温泉仙人の称号を世襲する前ですから、湯の華などといった物の存在を知りません。

そんなさとふからしてみればこの湯の華は大量に浮遊するただのアカ。


ファーストコンタクトは最悪でございます。


しかし、さとふ家の帝王学にも記されている通り、この世は過程ではなく結果が全て。

どんなに見た目が悪かろうがその効果が絶大であればそれはその道のスペシャリスト。

周富徳の顔がアランドロンにクリソツじゃなくても誰も文句は言いませんよね。料理が旨ければ。

「キレイにまとまった温泉に入りたいやつは湯布院温泉にでも入っとけ」とはよく言ったものです。



早速、湯船に浸かります。








「ぎょえー!いでぇぇー!」



湯船に足を入れた瞬間に身体中の痛覚神経が一斉に悲鳴を上げました。


この魔太郎がつるの愛読者であれば感付いたかと思いますが、これは以前、薬王寺温泉でさとふを苦しめた北斗神拳奥義醒鋭孔。


いや違う。
これは醒鋭孔とは少し様子が違う。

薬王寺様のように


「貴様はこの指を抜いた5秒後にボンッだ」


というような遅緩性の技ではありません。

触れた瞬間に全てを切り刻むような。。。



こ、これはまさか南斗聖拳?!


そう!薬王寺様が内部からの破壊を極意とする北斗神拳。

であるならばここ塚原はその北斗の拳と対をなす、外部からの破壊を極意とする南斗の拳。


そうなんです。

ここ塚原温泉はお酢に浸かっているようなものですから肌の弱い人間はあまりの激痛で数秒と湯船に浸かることが出来ないのです。

指にサカムケが出来ているときに夏ミカンの外皮を剥いたときのあの感じと思って頂ければこの苦痛をご理解してもらえますでしょうか。

いやこれはもう小太りの小学生が我慢できる痛みの範疇を完全に越えてしまっております。

小泉元総理が貴の花に対して送ったあの

「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」

というフレーズは今になって思うと塚原温泉に鬼の形相で必死に入っていたさとふの様子からインスピレーションを受けて考え付いたと思ってほぼ間違いないと言えると思われます。


いやしかし本当にトラウマなんですよね。
塚原温泉。。。



効能:貴乃花が優勝決定戦の前日に膝を痛めるも武蔵丸を降し優勝する。

クラシック音楽から考える親知らずの治療法

みなさまこんばんは。
確率論からいくと宝くじで3億当てるよりも金山を掘り当てる方が高確率ですよ。
でおなじみのさとふです。

実は先日、親知らずというクッキングパパに出てきそうな名前(クッキングパパ“おにぎらず”参照)の歯がズキンズキンとうずきだしました。
目は口ほどにものを言うとは言いますが、目潰しをされる以上の痛みです。

もうこれはノーシンやロキソニンなど市販の痛み止めでどうこうなるものではありません。
モルヒネ級のクスリが必要です。

この痛みから解消されるにはただひとつ。

バッシ!

です。

このブログを見にくるような教養の低い皆様方のことですのでクラシック音楽など聴いたことが無いと思いますが、クラシック音楽には歌詞というものがありません。
ですので当然クラシック界では阿久悠さんなど知名度ゼロです。

しかしながらクラシック音楽には不思議な力があり、語らずともその音色を聞かせるだけで私たちの脳裏に様々な情景を思い浮かべさせます。
やわらかい春の音色や鬼気迫る狂気の音色だったりとその種類は言葉に言い表せないほど多種多様です。
そして、そのように音色を自由自在に使いこなし、人々の脳に直接語りかけるような作曲が出来る音楽家がベートーベンやモーツァルト(浪花を除く)、ショパンなど今に名を残している音楽家たちなのです。

つまり何が言いたいかというと、

これはあくまで私の推測なのですが、おそらく“抜歯”という言葉を作ったのはベートーベンかモーツァルトかショパンではないかと睨んでいるのです。

だって、“バッシ”って言葉、歯を抜くときの緊張感や抜くときの痛みなどをすべて包括的に言葉の響きだけで表現していると思うのです。
この技法を当時の科学技術水準で実現可能なのは音楽家だけなんです。
そう考えるとバッシという言葉を考案したのがベートーベン、モーツァルト、ショパンのいずれかという説にも信憑性が増してくるのではないでしょうか。

しつこいようですが最後にもう一度言っておきますがこれはあくまで私の推測です。
小学校の音楽のテストでベートーベンの代表作に「バッシ」と書いても出来る限りの責任は負いますが金銭的な保証は負いかねますのでご了承ください。

あっあと冒頭の宝くじで3億円当てるよりも金山を掘り当てる方がなんちゃらかんちゃらというくだりも私の推測ですのであしからず。

リオ五輪大会報告

みなさまご無沙汰しております。
たった今リオオリンピックから帰宅いたしました。
リオオリンピック期間中は競技に集中するべくこのブログの更新を泣く泣く絶っておりました。
それまで毎日更新していたこのブログが急に更新を断ったため、ご心配いただいたことと思います。申し訳ございませんでした。

さて、今年の年始に『謹賀新年』と題しまして更新した記事にも書いておりましたとおり、私はリオオリンピックのフカセフィッシング日本代表に選出されておりました。

ただ、ベトナムで行われる日本代表の強化合宿費用として250万円を振り込んでからというもの合宿主催の「日本フカセフィッシング振興局(以下、NFFSと記す)」と一切の連絡が取れなくなっていたということは皆様の記憶にも新しいと思います。


しかし、1ヶ月ほど前に私のもとにNFFSの総括代理補佐から連絡があり、

・合宿に参加されなかったようだがどうしたのか?
・当日、航空券を急遽キャンセルにしたので旅費の返還は出来ない。

という旨の説明を小一時間受けました。
しかし、もしかしたら新手のサギ被害にあったのではないかという一抹の不安は完全に払拭されました。
しかも、本来なら合宿不参加者を日本代表に選出することはNFFS規定では出来ないが、私の場合、「少年少女投げ釣り大会他魚の部3位」、「おばあちゃんの似顔絵コンクール入賞」など過去の華々しい功績が事務局に認められ、この電話をもって日本代表に確定するとのことでした。


その電話口で、リオオリンピックフカセ釣りの正式な競技説明を口頭にて受けることが出来ました。

競技内容を要約すると、対象魚はサーモン。
競技形式ですが、釣り場はブラジル国内であれば基本的に自由で、所定の時間までに釣った魚を検量に持ち込むといういわゆる“行って来い形式”の大会とのこと。
ただし、さすがはオリンピックなだけあり、参加人数が莫大となるためスムーズな大会運営のために対象魚が釣れなかった選手は原則として検量会場に戻ってくることは許されないという非常に厳しいルール。
しかしまぁ、検量会場が人でごった返す危険を排除できます。


早速、ブラジルでサーモンを釣るにはどのポイントに行けば良いのか、日系4世のホセ・タロウ・モンテローザ氏に国際電話を掛けますが、「ブラジルでサーモンは釣れない」の一点張りです。

これは困ったことになりました。

すでに情報戦略が始まっていたのです。もう彼はすでに他国のエージェントから賄賂を受けとっていたのでしょう。

さすがに世界オリンピック委員会が開催国で釣れない魚を対象魚にするはずがありません。そんなことしたら詐欺ですよ、詐欺。

唯一の情報源からの情報を絶たれ、茫然自失でしたが、現地に行けばこの百戦錬磨のさとふの経験と勘で一級ポイントを見つけ出すことが出来るでしょう。



そしていよいよ出国の日、NFFSの担当者がチケット関係を段取りしているとのこと。
当日、空港道路は使わずにホーバーに乗って大分空港まで行くということでしたので、私は指示されたとおり、大分川河口のホーバー乗り場にて担当者を待ちますが一向に姿を現しません。

先日、往復の旅費として4万ペソほど現地の旅行代理店に振り込んでいるので、チケットが手配されていないということはないと思うのですが。。。一抹の不安がよぎります。

出発予定時刻を過ぎた頃担当者から一本の連絡があり、

チケットの段取りに失敗した。
旅行代理店と連絡が取れない。
オリンピックの開催本部と連絡を取り事情を説明した結果、


「第1シードのさとふ選手が欠場となるのは主催者側としても大変大きな打撃となる。特別措置として今日1日だけ5号地テトラの坂ノ市木工から白灯台までの間をブラジル領とするのでそこで競技を開始して欲しい。ただ、書類申請が必要なので大至急指定口座に120万円振り込んでくれ。」

という妥協点に落ち着いた。
とのことでした。

私は銀行員の制止を「こちとらオリンピックの日本代表じゃい!」と振り切りすばやく入金を済ませ、5号地へと車を走らせます。


そして、別府湾に向かってサーモン用のスプーンをフルキャスト。
サーモンというのはスプーンをエサとして捕食しようと食いついてくるわけではなく鼻先を通過するスプーンを鬱陶しがり、口でスプーンを弾いたときにフッキングするとのこと。
そのようなイメージでブラジルのサンバのリズムでルアーを引いていきます。
日本代表として多くの国民の皆様からの声援が後押しとなり、さとふに大きな力を与えてくれたのですが、実力及ばす。試合終了のホイッスルが海の向こうのブラジルから聞こえてきました。


そうして、さとふのリオオリンピックは幕を下ろしました。
メダルを獲得したその他の競技の選手に敬意を表し、次の東京オリンピックでは表彰台に上れるように頑張ろうと決意を新たに致しました。



応援ありがとうございました。

おはぎを買ったけど箸が入っていなかった時の対処法に関する考察

おはようございます。

人生ゲームではここ15年間無敗の男さとふです。

さてさて、先日年無しアジを乱獲するために蒲江へと旅立った時に大変興味深い出来事が起こりましたのでご報告したいと思います。

いつも釣りに行くときにごはんを購入するのはコンビニエンスストアなのですが、その日は無性にスーパーマーケットのから揚げが食べたくなり道中のスーパーマーケットにお忍びで訪問いたしました。

まるで、氷上を軽快に滑る伊藤みどり選手のようなステップでお惣菜コーナーへとイナサトフーで向かいます。

スイカを選ぶのと同じ要領で軽く叩きながらから揚げを選りすぐります。

ようやく、身が詰まっているかのような重い打音とヘタが太くしっかりしたから揚げが見つかりましたのでカゴにとります。

このまま全速力でダッシュして車に乗り込みそのまま出発という選択肢もありましたが、そこは英国紳士の端くれとしてレジへと足を伸ばします。

しかしその道中、スーパーマーケットの卓越した陳列テクニックが唸り声をあげました。

わき目もくれずにレジへと向かうさとふの行く手を阻むかのようにチョコレートの陳列棚が大きく立ちはだかります。

この誘惑に負けてはダメだ!と自分を鼓舞し、目を固く閉じて足早にチョコレートコーナーを無事に突破致しました。

ようやく、レジに着くかと思われた刹那の瞬間。。。私の目に黒曜石のごとく黒光りする私の大好物が飛び込んできました。


そう、『おはぎ』です。


目を閉じ、耳をふさぎ、鼻をつまむという厳戒体制で臨みましたが、気がつくと私の買い物カゴの中には威風堂々とした佇まいのおはぎ様が鎮座しておられました。


甘いものばかり食べてブクブク太ってはいけないとおはぎ観音様にはお引き取り願おうかとも思いましたが、信心深いさとふにはそれはできませんでした。


そうだ!

今日は助っ人外国人選手としてキラッチさんが来るからキラッチさんと一緒に食べよう!

全く本人の確認は取っていないけど確か曾祖父がいまわの際にキラッチさんはおはぎが好きと言っていたとウィキペディアに書いてあったのでおそらく間違いないでしょう。

ひとりで太るのは嫌なのでキラッチさんも道ずれです。

ひとつ入りのパックをそっと棚に戻し、2個パックを買い物カゴに入れレジに突撃。

からあげ、おにぎり、アーモンドチョコレート、アルフォート、おはぎを購入して蒲江に向かいます。


アーモンドチョコレートをポリポリ食べながら運転しているとキラッチさんよりラインが。。。


男塾での初期設定の頃のワンターレンが話す中国語に翻訳すると以下のような内容でした。


『我仕事多忙是。我不行蒲江也!』


仕事ですから仕方ありません。
キラッチさんの布団を待っている家族がいるのです。


さてさて、となると問題は2個あるおはぎです。

ぼた餅をいっぱい食べて将軍様に誉められた磯野家のご先祖様じゃあるまいし、さすがのさとふでもおはぎ2個を食べるのはキツイものがあります。


熟慮を重ね、時間差攻撃を仕掛けることとしました。

つまり、釣り場に着いてすぐ1個目を食べると。

そして、釣りをして納竿して疲れきって糖分を欲している体に追い討ちの2個目を叩き込む。


完璧な方程式の完成です。
これが後の世では

『おはぎの方程式』

と呼ばれ教科書にも載ることとなるのですね。



さささ、蒲江に到着しましたので、急いでおはぎを食べますよ!

パックを開けて、ハシを。。。。。



んんん???



ハシがない。



自分の忘れ物に関しては寛容ですが、人の忘れ物に関してはそうはいきません。

あのレジのおばちゃんに対する怒りがふつふつと沸いてきました。

もし仮にさとふが惑星べジータ出身だったなら間違いなくこの瞬間にスーパーサイヤ人ですよ。


いやね、これがもしこのおはぎがお弁当とかに入ってるアルミホイルみたいな材質の波状になったお皿とかに入っていれば別ですよ。

お箸なんてなくてもそのアルミホイルみたいな材質の波状になったお皿をもってかぶりつけばいいんですから。

むしろ、うちの祖母のおはぎはそのヨーロピアンスタイルですから。


でもね、いま手元にあるおはぎは何に包まれるでもなく無遠慮にパックの中を我が物顔で占領しているわけですよ。

こちら側からの再三の忠告を無視して。
ぷよぷよみたいにふたつが若干くっついて。
色が同じだから4つパックを買っていたら今頃消えちゃっていますよ。


いやいや、さとふさんそんなに怒りなさんな。
少し手は汚れるけんど手で摘まんで食ぶりゃいいやんかえ。

と言う人もいるかとおもいます。

しかし、わたしくらいのおはぎマスターともなると分かっちゃうんですよ。

未来が。。。

このおはぎはね、あんこがどろっどろしたタイプのおはぎだから大気中ではその形状を保てないんですよ。

パックに入ってるおかげで今はまだこの姿かたちをしているだけでこれを摘まんで持ち上げようものなら一瞬で私の太ももはあんこまみれですよ。


というわけで、このおはぎは佐藤家の仏壇行きが決定したのでありました。



みなさんも私のようにご先祖は大切にしましょうね。


〜今日の一句〜

箸がないと
おはぎは食べれないから
買った時にお箸をレジのおばちゃんが入れたか確認しよう!

年無しアジを求めて

こんにちは!

和製ショーンコネリーことさとふです。

年度末ですね。

もう忙しすぎて、ごはんを食べる時とテレビを見るときとボーっとするときとお風呂に入るときとトイレに行くときと寝るとき以外は仕事漬けの毎日を送っております。

さてさて、春の陽気を感じるようになると、にわかに活気付くのがチヌ釣りではないでしょうか。

そろそろ大分県の風物詩ロクマルちぬを目指して蒲江詣りに足しげく通う信心深い釣り人がちらほら見受けられる今日この頃。

私も野暮用で大分県入りしましたので、ロクマルちぬの討伐に乗り出しました。

が!

今から釣りに行ったとて蒲江到着は早くても日没後。

私の愛車であるアウディーアトレーワゴンをターボ全開、溝落としガンガンでも日没間際が良いところ。

蒲江はいくら夕マズメがバブリーな時間帯とはいえいかんせん時間が無さすぎる。


。。。


そうだ。

アジ釣りに行こう!

蒲江で日没が過ぎても諦め悪くチヌを狙っていると釣れる尺超えの巨アジを!



そうと決まれば早速キラッチさんにピッポッパッポッピと電話を掛けます。


キラッチさんのロシア軍に匹敵すると称される情報網によるとアジが釣れるなら楠本の波止。

ただし、ゼロかイチかの厳しい釣り。

でも、掛かったらデカイ。


相手はかなりの手練れのようですのでキラッチさんにも応援に来ていただく約束を交わし、蒲江へゴー。


キラッチさんと釣り場で合流しますのでせめてものおもてなしとして、キラッチさんの大好物“おはぎ”を購入。

画像


キラッチさんの喜ぶ顔が目に浮かびます。
(のちに箸が入っていないことが判明し、佐藤家の仏壇行きが決定することとなりますがそれはお話の後半で)


また、餌を混ぜに寄ったイブで木村くんの新作ウキである釣研さんのプログレスチヌハイグレードが陳列されていましたので衝動買い。




道中、寄り道をしすぎたせいで完全に日がくれた午後8時頃、蒲江は入津湾の楠本浦の波止に到着。

爆風につき人っ子ひとりおりません。

完全なるプライベート堤防です。


仕掛けを組んで釣り開始。

強風を予測していた軍師シュンベイは1号の円錐うきに昼夜兼用アダプターを装着したポルトガル式の仕掛けで巨アジを狙います。

丹念に底をとり、低層を回遊する巨アジの群れを一網打尽にする計画です。


開始早々、水面を漂っていたケミホタルが勢いよく斜め45度の角度で引きずり込まれます。

アジは早あわせは禁物!

一呼吸おいてビシッとあわせます。

ヒット!

ギュイギュイと引っ張ります。

これは間違いなく良型のアジ。

群れを散らさないようにマキエを打ち、やり取りを続けます。

アジが海面を突き破ったと同時にタモ入れ。

目メジャーで42㎝の丸々と太ったマアジ。

時合いを逃してなるものかとすぐさま仕掛けを投入すると再びウキがスコーン!


ギュイギュイギュイーン


同サイズのアジ!


面白いようにこのサイズのアジが入れ掛かり。


20匹程度釣ったところで群れが消えたのか、パタリと食わなくなったところで納竿とし、鼻歌でTOKIOのラブユーオンリーを歌いながら帰宅。





という完璧なる方程式が組み上がりました。

そして、方程式通り1号の円錐うきに昼夜兼用アダプターを装着しました。

しかし、ここで予想外の出来事が。

「ケミホタル買うの忘れた。。。」

まままままぁ、この程度の逆境は想定の範囲内。

むしろこのくらいのことがないとこのさとふに本気を出させることは不可能です。

それに遠い昔、全遊動釣法の練習と称して木村くんと夜に昼間と同じ仕掛けで手元の感覚だけを頼りに釣りをしていたこともありましたので何ら問題はありません。


早速、方程式は一部崩れましたが、勝負はこれからです。

丹念にタナをとって底スレスレを狙います。





ケミホタルないけんタナがとれん。。。



まあまあまあ、足元のタナをとって、それに捨て石分の水深約1.5メートルをプラスすればだいたいタナはとれるだろう。


もはや方程式は完全に崩れ去っておりますが、諦めたらそこで試合終了です。

吹き荒れる風にさとふの体温はどんどん奪われていきます。

しかし、こういう時のために普段から脂肪を蓄えているのです。

寒かったから帰りましたなんて肥満児として口が裂けても言えません。

さぁ!どんどん脂肪を燃焼させて熱エネルギーを生み出すのだ俺の体よ!

と体を鼓舞し釣りを続けます。





その後もオキアミが取られることすら一度もなく、マキエが無くなりましたので納竿と致しました。

お年玉

みなさんこんにちは。

お正月気分も最高潮の盛り上がりを見せている今日この頃、別府湾からお年玉を頂きました。


野暮用で大分に日帰りで向かったこの日の午後。

さて、帰ろうかとも思いましたが、無性に別府湾が見たくなり五号地へ。

新波止の付け根に車を止め、西電テトラをとぼとぼと歩いておりました。

この日は風が強く波気だっておりましたので、サーファーの血が騒いでおりました。


すると、波と波の間に何やら不穏な生き物が漂っておりました。

どうやらお腹がパンパン過ぎて潜れなくなっているようです。


私は急いで車に積んであったエギングタックルを取りに行き、その獲物を引っ掛けるため、ひたすらキャスト!


なんとか手前まで魚を誘導すると、元祖女子プロボウラー中山律子さんのように左右のエラに中指と薬指を猛々しく突っ込みハンドランディング!





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※星隆丸さんのブログより無断拝借


手定規で65センチのマダイーー!




ちょうどその時岡山さんの操縦する星隆丸が帰港。






急いで岡山さんのところに行き神経絞めからのウロコ取りからの内蔵出しからのクーラーに入る大きさに首折りからの氷泥棒。


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何から何までありがとうございました。


別府湾さま今年もよろしくお願い致します。
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謹賀新年

みなさま、あけましておめでとうございます。

今年もこの魔太郎がつる共々よろしくお願い致します。

さて今年の抱負ですが、わたくしさとふはここ十数年大会というものには一切出場出来なかった訳でありますが、今年は精力的にそのような公の場にも参加していこうと思っております。

なんでも先日、わたしのもとに1本の電話がありまして、

「リオオリンピックからフカセ釣りが急きょ正式種目に選ばれた。

そして、日本フカセフィッシング振興局の厳正なる審査の結果、さとふさんを日本代表として選抜させて頂きたい。

来月、日本代表の強化合宿をベトナムで開催するので旅費として250万円を今日中に指定口座に振り込んで頂きたい。」

という旨の内容でした。

先ほど、その振り込み手続きも無事に完了し正式に日本代表となりましたので、リオオリンピックではフカセ釣り80キロ級で金メダルをとりたいと思っております。


振込み完了連絡以降、日本フカセフィッシング振興局と連絡がとれていないので、詳細な内容はまだ把握できていませんが、今後メディアなどでさとふを目にする機会も多くなると予想されます。

みなさまの応援があれば金メダルも夢ではないと思っておりますのでオリンピックの際は応援をよろしくお願いいたします!!


では、今年も皆様に幸多き一年でありますように。

平成27年10月31日 長崎県福島初崎の船着き場

みなさまこんばんは。

前世はダイヤモンドフェリーのさとふです。

先日の夏井の釣行以来、チヌ釣りスイッチが入りっ放しのさとふは再びチヌ釣りに行ってやろうと計画を練っておりました。

まず、場所をどこにするか各国の有識者を自宅に招きましてサミットを開催致しました。


その結果、次の3ヶ所に場所が絞られました。

1.大分県鶴見

2.モルディブ

3.長崎県福島


ここまで決まった段階でフィリピンでバナナ農園を営むステファンさんより


「さとふさんがこれ以上大分で釣りをすると太平洋の漁業資源が枯渇する危険性がある。クロマグロが良い例だ。」


との苦言を呈されまして満場一致で大分県鶴見は却下。


続いてコスタリカでコーヒー農園を営むホセさんファミリーから核心を突く疑問が投げ掛けられました。


「ところでモルディブにチヌっているの?」



その場にいた5000人近い参加者の誰もが明確な回答を出せなかったため、モルディブも却下。



消去法となってしまいましたが、長崎県福島への釣行が決定致しました。



というのも仕事でよく伊万里湾に面した名村造船に行く機会がありその度に伊万里湾でチヌ釣りをしたいと思っていたのでした。


今回は念願叶いその伊万里湾に浮かぶ福島へと旅立ちました。


どこもかしこもチヌの雰囲気がプンプンしております。


今日は北風が強いのですが、あえて北向のポイントである初崎の別荘地にある船着き場で竿を出すことに致しました。



仕掛けは前回と同じく大征黒の00号を使った沈め釣りです。

ちなみにジャッキーチェン、サモハンキンポー、ユンピョウが共演した映画は大福星ですのでお間違いなく。



最近のチヌウキはボリュームがあるんで風が全然怖く無くなりますよね。

あとはマキエの飛距離との相談でポイントを作っていきます。



開始してしばらくは静かな時間が流れていきます。


エサ取りもほとんどいません。



つけエサをオキアミからダンゴに替えた1投目。

ラインがスススゥーっと伸びました。


ピシィーっと北斗神拳仕込みのあわせが入ります。






しかーし!



痛恨の素ばり。。。



じぇじぇじぇ!!



今のはチヌだ!という根拠のない確信をもとにチヌにエサを食べていただけるよう最高のおもてなしでアピールします。


もしかするとご高齢のチヌでダンゴを咀嚼出来ないほどにアゴの力が弱っているのではないかと推測致しました。


そこでダンゴにお水を加えて、カブトムシの幼虫くらいの柔らかさにダンゴを練り直します。


これで釣れること間違いなし!



それにしても別荘地ってひと気がないから不気味だなーと思っていると竿を引ったくる豪快なアタリ


どんっ!


とチヌ界ではマイクタイソンのアッパーと称されているさとふの強烈なアワセが入ります。



おーー!重いでーーー!



底で魚体をべったんべったんとくねらせてるような引き。



じっさいのところ全然釣りに行ってないんで引きから魚種やサイズを推測したりすることはもう出来なくなっちゃったんで、どんなサイズのなにが掛かっているのかは見えてからのお楽しみ。




底でべったんべったんしてたかと思ったら魚が横に走り出しました。



竿でタメまくっていると、、、




ふわんっ





???





竿が真っ直ぐになっちょんで!!




膝から崩れ落ちるさとふ。



まさかのチモト切れ。。。




こんなことならハリスは10号くらいにしとけばよかった。



そして、納竿時刻となり終了。




チヌずーぼー

平成27年度 納竿会(番外編)

~前回までのあらすじ~

大仁田厚、タイガージェットシンとの「カボスの木電流爆破デスマッチ」を瀕死の重症を負いながらも征したさとふはキウイ畑へと旅立った。


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キウイ畑に到着すると昨年同様たわわに実っております。

みどりさんは高枝切りバサミをまるで自分の手足のように、、、いや男塾三号生"男爵ディーノ"のドルベンさながらの巧みな高枝切りバサミさばきでみるみるうちにキウイを打ち落としていきます。

その横顔まさしく



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男爵ディーノそのものでした。



当然、高枝切りバサミは切った果実が落ちない細工が施されております。

しかし、それでは極端に手返しが遅くなる。

ではどうするか。。。

やはり次々に打ち落としていくしかないのです。

その様子はまるで鰹の一本釣り。

いちいち魚を持って針なんて外さねーよ!

そんな気概がみどり姉さんの後ろ姿から感じ取れました。


そして、それを下で拾うキラッチさん。

見事な連携プレイに思わず見入ってしまいます。

餅つきもそうですが、一見きらびやかに見える杵でつく人よりもまるで黒子のように裏方に徹するもちを返す人の方が圧倒的に難易度、リスクともにレベルは高いのです。

キラッチさんも何度かキウイに被弾しておりましたが老練された手つきで良い仕事をしておりました。

もし、天皇陛下がこの様子をご覧になられていれば来年あたり人間国宝もしくは紫綬褒章のノミネートは確実だっただろうなと感じるほどでした。



テルさん、キラッチさん、みどりさん、さとふという世が世なら一人いれば千の騎馬隊と同等の戦力と称された四人が一同に介しているので、あっという間に収穫祭は終了。


晩御飯の準備です。


まずは、お風呂に入り体を清めまして調理開始となります。


前回、私の記憶が正しければ、晩御飯は私が包丁をとり、メインディッシュの水炊き、もつ鍋はもちろんのことデザートにシナモンたっぷりのチェリーパイを焼いた記憶があるのですが、今回は私の兄弟子にあたるみどり姉さんがいますので全ておまかせ致しました。


土井善晴先生直伝の料理が次々と運ばれてきます。

普段は大分弁丸出しのみどり姉さんですが、料理をしている時だけは若干関西弁になるのも修行当時のなごりなのかも知れません。


みんなで鍋をつつきながらの鮎談義は最高のものでした。


尺鮎を狙って釣るテクニックに始まり、ピョコンピョコン釣法の真髄、焼きそばの麺が意外と鍋との相性が良いこと、カワハギは身崩れするから先に食べること、カボスをちぎるのは長袖が望ましいこと、ジャングル公園では服を着ないと警察に追いかけられること、、、などなど。

みなさんの話す内容がハイレベルすぎて私なんぞには到底理解出来るものではありませんでした。

みんなでワイワイと食って飲んで最高の時間を満喫することが出来ました。


その後、サティアンの離れに場所を移し、ラジオから聴こえてくるジャズを子守唄に就寝。


テルさん、キラッチさん、みどり姉さん大変お世話になりました。

次はタケノコの時期にお邪魔します。





ー劇終ー